F邸耐震工事

在来構法和風建築の耐震補強設計を行った。よくある続きの座敷で外側に縁側付きで、開口が多くて耐力が不足しており、剛心と重心のバランスが悪いと定番のパターンであった。格子や壁追加などの補強が多いが、それだと存在感が強いのと室内が暗くなる。明るさを保ちつつ重くならないように筋交にした。お金もなるべく掛けないように、縁側に敷鴨居を追加して建具も既存のまま使った。2階の耐力不足部分は、押入れ内と部屋のカド部分に構造用合板で補強し、補強金物も追加した。